球界再編はシーズンオフに
ヤクルトの青木がイチロー以来となる史上2人目のシーズン200安打を放ち、パ・リーグのプレーオフはレギュラーシーズン2位のロッテが31年ぶりのリーグ優勝に王手をかけ、来週からは日本シリーズも始まるというのに、マスコミは視聴率や販売部数を伸ばそうと必要以上に球界再編を煽る報道で、ファンもすっかり踊らされてしまってますね。
一昨日の巨人・渡邉恒雄球団会長の発言を受けて、昨日は関係者がいろいろと発言したようですので、本日付のスポーツ各紙から談話を抜き出してみました。もちろん全員が本音を話しているとは思いませんが、現場の人が一番踊らされてるような......(苦笑)。
阪神・手塚昌利オーナー
「(球団株上場の可否を決めるファン投票の実施について)日本シリーズも控えているので、実施の可否も含めて、慎重に検討したい。(巨人の渡邉球団会長が示唆したオリックスとの球団合併について)統合の可能性は全く考えられないことです」(サンスポ)
「(オリックスと阪神は資本が一緒で、2つの球団を持つことはできないという)渡邉会長のご指摘については、具体的な内容が不明なのでコメントは控えさせていただきますが、統合の可能性については、全く考えられないことです」(サンスポ)
オリックス・宮内義彦オーナー
「(巨人の渡邉球団会長が示唆した阪神との球団合併について)事実無根であり、阪神との統合などは一切、考えておりません」(なにわWEB)
オリックス関係者
「(巨人の渡邉球団会長が村上ファンドの背後に宮内オーナーがいると話したことについて)出資はしているが、どう運用するかは村上ファンドが決めること」(なにわWEB)
横浜・若林貴世志オーナー
「売るつもりも手放すつもりも、まるっきりない」(報知)
TBS幹部
「野球協約上、売却やむなしとなった場合でも、この3つの条件(「横浜ベイスターズ」という名前は変えない、フランチャイズを横浜から移さない、球団職員はそのまま引き継ぐ)は引き継いでもらいたい」(報知)
楽天・三木谷浩史オーナー
「(横浜球団との)合併はないです。我々も11球団になるのを避けるために仙台に球団を作った。12球団を減らすのは筋が違う。これから12球団で協議してやっていくと思う。(楽天球団が仙台から離れることを懸念するファンについて)仙台の人には自信を持ってもらいたい」(ニッカン)
広島・松田元オーナー
「一方的な話。(ライブドア側とは)会ったことも、話をしたこともない。広島で健全な形で球団存続を実現することが私の使命。(売却は)絶対にありえない。(仮に会談の申し入れがあったとしても)絶対に会わない」(サンスポ)
「堀江氏とは会ったことも、話したこともない。今後も会うつもりはない。広島で健全な形で球団を存続させることが私の使命。オーナー会議で聞かれれば、売るつもりはないと言う」(スポニチ)
「こちらは(ライブドア側と)何の接触もしたことがないし、何も聞いていない。非常に不愉快な話だ。広島に健全経営の球団を存続させるのが私の使命。今後(ライブドア関係者が)会いに来ても絶対、会わない。オーナー会議で説明を求められても、売る意思がないことをはっきりと伝えたい」(報知)
「球団売却などあり得ない。堀江社長と会ったことも、話をしたこともないし、一方的に出されている話。わけが分からないし、いい迷惑だ。あまりにも広島の新球場や球団の事情を知らなすぎる。広島市が予算をつけて、公共事業として建設しようとしていることもリサーチしていないのではないか」(デイリー)
日本プロ野球選手会・古田敦也会長
「(球界再編の可能性について)合併にはなりえない。それは本人たちも言っているでしょう。身売りという方法もある。チームをなくさないことに全力を傾けていただきたい。(株の売買について)買ったり買われたりというのは現実に起きていること。オーナー企業の変貌はこれまでの歴史にもあった。鉄道会社、マスコミと、その時に力のある企業が球団を持ってきた。(球団株の上場について)私見ですが、上場を完全に禁止するのは良くない。タイガースの上場がいいか悪いかは別だが、昨年の近鉄にしても、仮にそういう手段があれば悲劇は起きなかったかもしれない。非常手段として残しておいてもいい。(上場すれば八百長の危険性も生まれるという指摘について)ナンセンス。そんなことを前提に話をするのがおかしい」(ニッカン)
「過去にも電鉄やマスコミなどオーナーチェンジの時代があった。今もそういう流れだと考える時期に来ている。仮にオーナー企業が変わっても、球団数を減らさないようにするのが第一。(球団株の上場について)上場を完全に廃止するのはよくないと思う。オーナー企業が変われるシステムがあれば(近鉄とオリックスの球団合併は)避けられたかも知れない。実際に困っている企業もあるわけで、非常手段として(上場は)あってもいいと思う。(阪神球団株の情状について)それは別問題として、村上さんがおっしゃるようにファンに決めてもらえばいい」(報知)
「(球団株の上場について)あくまでも私見だが、上場を完全に廃止するのは良くないと思う。去年の近鉄のようなことは起こり得る。近鉄にしても、もしも株を上場できたら、力のある企業が買ってオーナーチェンジだけで済んだかもしれない。八方ふさがりになって球団が減ってしまうことが一番おかしい。非常手段かもしれないが、選択肢として(上場を)残しておく必要はある。オーナーが代わってもチームをなくさないということが一番大事。(上場が八百長の温床になるという考え方に対して)ナンセンス。そんなことを前提に考えることがおかしい。今回の阪神の問題がいいか、悪いかは別の問題。村上さんがおっしゃっているとおり、この件に関してはファンが決めればいいこと。(楽天と横浜の球団合併について)昨日はそんな話は出ていないでしょう。(合併は)あり得ない。そんなことしたら大変ですよ。三木谷さんも損をすることは分かっているはず」(デイリー)
M&Aコンサルティング・村上世彰代表
「今の野球協約がファンの気持ちを呈しているかを考えた上で、協約だって作り直せばいい。(球団株の上場を反対されている現状に)オーナー会議ってなんなのか。それを私物化するような発言をする人がいるのは如何なものか。(球団株を)上場した方が買収や賭博行為などの危険を防げる。裏金などの体質のある今の状況の方がおかしい。私はアンチ村社会だ。協約も変えていけばいい。(巨人の渡邉球団会長が村上氏の背後にオリックスの宮内オーナーがいると話したことについて)ない! オリックス1社で(電鉄株買収の)そんな投資できるわけない。(資金面の関係も)微々たるもの。(渡邉会長は)宮内さんと仲が悪い。既得権益の権化がナベツネさん。宮内さんは規制緩和の権化。(阪神球団株の上場案について)持ち株会社を作って上場すれば公式ファンクラブにポイズンピルなどの買収防止策を講じることもできる。(7日に対談した阪神の星野SDに対して)ファンの気持ちを煽るのはやめてください、とお願いしたが、発言で煽られた」(ニッカン)
「私は中、長期的に株を保有するというけれど、もし高値で買うという人が出てきたらファンドとしてどうしたらいいのか? さらに(敵対的買収を目指す業者に)買収されたらどうするの? 今の状況が一番まずい。だから早くタイガースを上場しないと。これは法テクニックの問題。今だって楽天取れば楽天球団も取れる。日本ハム取れば球団も取れる。なぜそれがよくて持ち株会社はダメなのか。賭博行為や不正行為にさらされる危険性は同じ。だからどっちがいいかアンケートで聞いて欲しいと言ってるんです。(球団株の上場をファンに問う時期について)日本シリーズ後にしたい。村上の金儲けが来たで、乗っ取りやで、タイガース上場したら大変やで......とみんなが煽っているだけ。あとはファンの人が判断したらええんです。でもこわいから日本シリーズは行けないけど(笑)」(なにわWEB)
「この時期にファンを煽るようなことをしても何の意味もない。僕はゴメンナサイと言って、日本シリーズ迎えましょうということで、阪神電鉄さんとちゃんと協議している。阪神電鉄のある一部分だけなんです、タイガースというのは。そこに僕は著しい関心を寄せているわけでもない。(今後の展開は)日本シリーズ終わってからでいいと思うんです」(サンスポ)
「上場のやり方によってデメリットはない。本当はファンのものにするという意図でやったんだけど上場は金儲けだろうと思われて。戦略的に失敗したとは思っている。明らかに失敗。僕の戦略ミス。上場といっても数年かかる。その間に皆さんで真剣に考えていただきたい。一度ダメなら来年もう一度やってもいい。問題があれば考えればいい。それでもファンが嫌というなら僕はこだわらない。(巨人の渡邉球団会長が村上氏の背後にオリックスの宮内オーナーがいると話したことに関して)ない。宮内さんの名誉のために言うけど全くない」(スポニチ)
「星野さんにこれ以上(ファンを)煽るのはやめてほしいということなんです。たったひとつのことなんです。(上場メリットについて)全く分かっていない星野さんみたいな方が、勉強してくれと言っているんですよ」(報知)
「私の一番の客は投資家であり、(預かった)ある程度の金をどう増やすか。企業を株式市場の中で投資対象として1円でも(株価を)上げる。それについて私はストイックなまでの職業倫理観を持っています。(球団株上場という動きをいぶかるファンの感情に関して)本当(の大阪気質)はアンチ村社会、アンチ既得権益でしょう。(東京で決められたことに対して)『違うで』『おかしいやんけ』と考えるのが大阪人。だって横山ノックを府知事に選ぶんですよ。(上場することで乗っ取られる懸念に対して)株主に(売買を制約する)ポイズンピルをあげれば、買収はできなくなる。それ以上に、日本ハムでもどこでも親会社が上場しているところが乗っ取られれば、球団も手放すことになる。同じことでしょう。阪神の場合、私は中長期的に株を保有すると約束していますが、仮にこの40%ほどの株を売った相手が、さらに10%持っていれば、それだけで阪神電鉄はだれかに乗っ取られる。そういう意味では今の状況(の阪神電鉄)が一番まずい。だからこそ、早く上場するべきでしょう。3000円で、100万人でもそれ以上でも、日本一株主が多い企業になってもいいじゃないですか。それを(電鉄の)経営者には、ファンクラブを通じて聞いてくれと言っている。上場には数年かかるから、その間、何度でも聞けばいい。最終的に駄目なら、やらなければいいんです。そこは割り切ってますし、それが手続きというものです。(阪神の)社長を入れ替えたりすることはない。球団を上場すれば(ルール上は)できちゃうけど、それをできないようにすればいいだけです。金儲けと言えば聞こえは悪いが、それはプロ野球も同じ。ファンに喜んでもらって、より多くのファンを集め、そこからいただいたお金でより魅力のあるチームを作る。そうするとファンは一層喜んで......。この繰り返しでしょう。(11日の電鉄首脳との会談後の会見で、電鉄株大量取得が)こういう時期になったことについては、何が何でも(ファンに)謝ろうと思ってました。電鉄株取得は春先から考えてきたことであって、優勝とはまったくの無関係。あくまで安く買って、高く売る(経済活動の)一環。(7日の星野SDとの会談について)わずか1時間あまりしか話せませんでした。私を分かってくれた人は、フェアで、嘘をつかない人間であることを理解してくれるのですが。星野さんの考えは、阪神によって雇用されている人の発言にしては、本当に阪神に利益をもたらすものかどうか。(野球が社会の文化的公共財となるべきとする野球協約と相容れないという批判について)協約がファンの気持ちを代弁しているのか、そうでないなら作り変えることも考えればいい。オーナー会議やコミッショナーと、ファンとの関係を見直した方がいいのではないか。ウチが裏金なんて使ったら、大変なことになりますよ。個人ではなく、行為を批判しているのですが、オーナー会議と言っても、球界のオーナーはサラリーマンが多く、本当の意味でのオーナーは三木谷さんら、少数。阪神の(手塚)会長も、(個人で球団を持っている)オーナーではないでしょう。渡邉さんもサラリーマンなのに(監督は人事異動という発言などで、球団を)私物化している。何なんだろうと思いますよ。(TBS株を取得したことについて)こんな割安な株では、経営者は恥ずかしいと思わなければいけない。(TBSに横浜球団を売却するべきと言った理由は、球団が子会社として利益をもたらす企業ではなく)TBSが保有する意味はない。(かかわり方としては)放映権を契約すればいいし、余計な資産を持つ必要はないでしょう。球団を持つということはビジネスであり、ファンを喜ばせることでさらに多くのファンを呼び、それがさらに利益をもたらす。(巨人の渡邉球団会長が村上氏の背後にオリックスの宮内オーナーがいると話したことについて)まったくない。(宮内氏は)フェアな人であり、今もパーティーなどで会うこともありますよ。宮内さんが僕を使って何かをするということはあり得ない。電鉄株取得に要したのが1000億円とすれば、ウチが扱っている金額はその倍数となる。オリックス一社の資金は、その全体から見ればわずかであって、マジョリティー(多数派)とはなり得ないでしょう」(デイリー)
「一番のお客さまは投資家。投資家のためにどうやって利益を上げていくかを第一に考えている。そういう視点で考えてもらいたい。どうやって、きちんといい投資を増やし、儲けていくか。基本は投資家のお金を増やすのがストイックなまでの職業倫理観としてある。阪神タイガースも喜ぶから、お客さんが来る。お客さんが来るから利益が上がるんです。星野さんはこれ以上(ファンを)煽るのをやめてください」(中スポ)
阪神・岡田彰布監督
「オレが選手会長だった十何年前から言ってるけど日本の野球は(球団を)減らさんとやっていかれへん。1リーグ8チームしかでけへん。結局再編の問題もうわべだけでやってきたから、こういうことになる。去年の実行委員会でも無理やり無理やり(2リーグ12球団で)現状維持させただけ。球団経営が苦しいところは何球団もあるんやから」(なにわWEB)
「球界再々編の動き? いかに去年ちゃんとやらんかったか、ということやろ。そやから、今度は株の力でこんな話が出てくる。いかに去年おざなりにしてたかや。たった1年で、またこんな話が出るんやから」「1リーグ制しか無理やと言うことやんか。12球団なんか無理やって...。オレが選手会やってた頃から8球団とかの話は出てたんやから。そやから言うてるやないか。(球団を)減らす方向やないとむつかしいのに、逆に増やそうとしたんやからな。そんなん、経営がもたへんねんから」(サンスポ)
「前から言うてるように、減らさんと成り立たへん。1リーグじゃないとできへんわな。表面上だけでやってるから、1年でこんなことになったんや。自分のところだけではしんどい球団が、いくつもあるわけやから。オレが選手会長をやってるころから、8球団にする話が出てた」(デイリー)
中日・落合博満監督
「また1リーグへ向けて動き出したっていうことか。よく分からないけど、そういうふうに見えるな」(ニッカン)
「また1リーグ制に向かって(球界が)走り始めたんじゃねえか」(スポニチ)


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