2006年6月14日

フェアプレーの精神

本塁打取り消しは「誤審」と抗議書=巨人、ビデオ判定導入も提言-プロ野球(時事通信)

11日のロッテ-巨人6回戦(千葉マリン)で李承※(※=火ヘンに華)が本塁打を放った際、一塁走者の小関が三塁ベースを踏まなかったとして本塁打と得点が取り消された件で、巨人の清武球団代表は13日、「明らかな誤審」としてセ・リーグに抗議書を提出した。小関の走塁シーンを収めたテレビ局の撮影映像を添付して連盟の検証と見解を求め、ビデオ判定の導入も提言した。
清武代表は、映像を見ると小関は右足かかとでベースを踏んでいると主張。「空過」のアピールを認めた西本三塁塁審も見えにくい位置にいたと指摘し、「明らかな物証(映像資料)があるのだから、フェアプレーの精神で誤審を認めてほしい」と訴えた。また、「過ちを繰り返さないために判定へのビデオ導入を検討してほしい」とも訴えた。
しっかりと三塁を踏んでる?SANSPO.COMによると、清武代表はフジテレビ「すぽると!」の映像を見て「明らかな誤審」と判断したそうですが、同じ映像を使ったフジテレビ739「プロ野球ニュース」では佐々木信也さん、弘田澄男さん、大久保博元さんの3人中2人が「踏んでない」と言ってるんですよね。

YouTube: ozeki run through third base
http://www.youtube.com/watch?v=2cZ3OJtsDEM

実際に映像を見てもらえば分かりますが、三塁ベースは渡辺俊に隠れてしまって、小関が踏んだとされる場面ははっきりと確認できません。この映像から分かるのは「右足かかとでベースを踏んでいる」ではなく「ベースを踏んでいるとすれば右足かかと」くらいでしょう。こんなことで騒ぎ立てるなんて、サッカー一辺倒のマスコミに対して、どんな姑息な手段を使ってでも取り上げてもらおうということなのかと勘ぐってしまいます。

また、ビデオ判定については、本当に導入したければ、まずは巨人が地方球場も含めて全ての主催試合で判定用のビデオを試験的に導入し、ビデオ判定の精度、かかる費用などを検証してから具体案として提言すべきでしょう。テレビ局の撮影映像が常に使える訳ではないことは、1秒間に撮影できるコマ数の問題や全てのプレーを適切な位置から撮影している訳ではないことからもはっきりしています。もし、ビデオ判定を導入するのであれば、抗議の乱発を防ぐためにも判定が覆らなかった場合にはペナルティが必要でしょうね。制裁金1億円とか、相手チームが希望する1選手を退場させるとか。

でも、自分のチームに有利な誤審には抗議せず、時にはベンチでニヤニヤ笑っているのを見るたびに、「審判の誤審自体が問題だとは誰も考えていないんだろうなぁ」と思う訳で、「フェアプレーの精神で誤審を認めてほしい」と訴えるのなら、その前に選手が審判の目をごまかそうとする動作をやめさせるとか、自分のチームに有利な誤審に対しても抗議するくらいの芸当を見せてほしいものですね。

(11:15追記) 某所で「古田監督、前代未聞の猛抗議を思い出した」というご意見をいただきました。はい。つまり古田監督にしても原監督にしても「誤審」のない野球を目指してる訳ではなく、「自分のチームに不利な誤審」がない野球を求めてるのです。そして「自分のチームに有利な誤審」に対しては、覆る(=正しい判定になる)と抗議する。つまり、「正しい判定」よりも「自分のチームに有利な誤審」を優先する訳です。だったら、ビデオ判定なんて必要ないだろうと。こんなところにだけ「フェアプレーの精神」を持ち出してくるんじゃねえと。そういうことです(笑)。

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