「10球団にすればすべてうまくいく」 西武・堤義明オーナーの話(スポーツナビ)
「近鉄とオリックスの合併問題が、紙面で取り上げられるようになったころから、パ・リーグの残り4球団の間で、もう一つの合併の話が持ち上がった。5球団でやって、もう一つのチームが脱落したら、壊滅的になる。先手を打ってセ・リーグと合併し、1リーグになった方が懸命。10球団にして密度を濃くした方が、ファンも喜ぶのではないか。10球団にすれば、すべての球団が黒字になり、うまくいくと思う。渡辺オーナーからの『3軍を作ってはどうか』という提案には賛成。3軍を作れば、24チームが30チームになり、チーム数は逆に増える。将来的には、3軍と社会人などを合わせた新しいリーグを作りたい」
いよいよ黒幕の登場ですね(笑)。しかし、果たして本当に「10球団にすれば、全ての球団が黒字になり、うまくいく」のでしょうか。今のセ・リーグ6球団でも赤字球団があるのですから、戦力均衡や収益分配、新規参入などのシステムを変えずに1リーグ化したところで全球団が黒字になるどころか、セ・リーグの赤字球団は巨人戦が減って経営が立ち行かなくなるでしょうし、さらに減って8球団になったとしても一時的にしかうまくいかないでしょう。それに、「10球団にして密度を濃くした方が、ファンも喜ぶ」と言いながら、「三軍を作れば24チームが30チームになり、チーム数は逆に増える」と言うのは矛盾してないでしょうか。二、三軍を独立採算でやっていくなら“密度”は逆に薄くなるでしょうし、これまでのように一軍が面倒を見るのであれば、選手数が増える分だけ今より経営を圧迫するのではないかと思います。
パでもう1組、合併協議 一気に1リーグ制か=差替(共同通信社)
オーナー会議の議長を務める巨人の渡辺恒雄オーナーは会議後の会見で、もう一組の合併協議が進めば、早ければ9月8日のオーナー会議で来季からの10球団による1リーグ制が決まるとの見通しを明らかにした。渡辺氏は「10球団になれば1リーグ制の方がいい。パはみんなそうだし、セでも賛同するオーナーが多い」と述べた。
さらに渡辺氏は、1リーグ制になった場合は、10球団を東西に分けて、日本シリーズやオールスターゲームを行う方針も示した。
ナベツネ、まるで分かってませんねぇ。12球団ある今でもオールスター出場を名誉と思わない選手やファンがいるくらいですから、10球団になればその価値はさらに下がるでしょうし、東西間でもレギュラーシーズンに試合が行われるのでしょうから、そのようなチーム同士による日本シリーズが盛り上がるかどうかも疑問です。どうしても1リーグというのなら、SHINJOが言っていた日韓オールスターゲームとか、台湾や中国も加えたアジアシリーズくらいやってくれないと、少なくとも私は興味を持ち続けられるかどうか分かりません。
結局、年寄りの仲良しクラブに落ちぶれてしまった日本プロフェッショナル野球組織(NPB)には長期的な展望がまるでなく、私には日本のプロ野球が確実に崩壊に向かっているようにしか見えません。プロ野球が崩壊した後、瓦礫の下から新しいプロ野球が誕生してくれれば、まだ救いがあるのですが……。